敷地が狭く、しかも変形しています。家を建てるにはどうしたら良いか教えてください。
狭小、変形地といってもいろいろなケースがあります。間口が狭く奥行きのある敷地、三角形や台形のもの、また高低差のある傾斜地、はては崖地であったりと・・・。
そして敷地には形状だけではなく、方位、気象、道路、周辺の関係が重なります。これらの敷地で計画を進める場合のいくつかのキーワードを説明します。
◇吹き抜け
吹き抜けは上下の空間につながりをつくります。平面的に十分なスペースを取れなくても、立体的な広がりを作ることは可能です。
◇トップライト
狭い敷地では建物の周囲に空き地が取れず、光を採り入れずらくなります。トップライトによる上からの採光は小さくてもかなり明るく、空が見え、開放感が生まれます。吹き抜けと絡めると効果的です。
◇中庭
建物は建坪率により敷地いっぱいに建てることは出来ません。この残った空き地を中庭に利用できます。光や風を採り入れるだけでなく、塀や緑で囲えば、立派な外部の部屋が出来ます。
◇スキップフロア
床のレベルに変化をつけ、階段やスロープで生活空間をゆるやかにつなぎ、のびやかな空間をつくります。傾斜地には合理的な解決方法の1つです。
ほかに屋上の緑地化、地下の利用、高層化などが考えられます。いずれにしろ小さな土地の場合はあまり欲張らず、志向するライフスタイルをしっかりととらえましょう。
『月刊ぷらざ2001年2月号掲載』回答:長井淳一(JIA会員)
6 月 13, 2005 カテゴリー: 計画 | Permalink
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